【展示会レポート】DESIGNART TOKYO 2024 -Flow and Movement-

10月18日から27日に開催されたDESIGNART TOKYO 2024への出展が無事終了しました。
本展示では、現代日本画家 大竹寛子氏との共同制作によるインスタレーションアート「Flow and Movement」と、「Butterfly Camouflage」「Circulation」を展示いたしました。

 

コラボレーションアーティスト:現代日本画家 大竹寛子氏

 

会場となったのは表参道駅を出てすぐにある複合文化施設スパイラル


スパイラル(SPIRAL)の名称は、英語で螺旋を意味します。これは、螺旋状に上昇していくイメージを表現した建物の外観と内部構造の特徴に由来します。スパイラルのテーマは「生活とアートの融合」。生活とアートが美しく溶け合った豊かなライフスタイルの実現を目指して、さまざまな提案を行なっています。それは、美術、演劇、音楽、映像、ファッション、デザインなど、質の高い芸術活動を日常生活の中で気軽に楽しむための、そして、暮らす、食べる、装うといった日々の生活そのものに、アーティストの視点を取り入れる提案です。都市生活者を中心に、日常にゆとりのある時間と空間の楽しみ方を提供します。
(引用:スパイラルhttps://www.spiral.co.jp/about)

 

展示場所のスパイラル エスプラナードは、1階から2階へと続く開放的な大階段で、青山通りを望む大きな窓が印象的な場所です。明るく広々とした空間が、作品の繊細なディテールと光の変化を際立たせる素晴らしい会場でした。多い日には1日に1000人以上の方にご来場いただきました。

 

展示では、インスタレーションアート「Flow and Movement」を発表しました。⼿で触れることによって人の静電気に反応し、刺繍が連鎖的に発光する作品を制作。同時に、立体に刺繍された多くの蝶たちが作品の前で羽ばたき、空間を演出します。
海洋ごみの漁網をアップサイクルした青い生地と、アップサイクルした再生糸に加工を施した刺繍糸を使用し、素材そのものへのリスペクトとコンセプトを深め、技術の発達の先にある理想と問題点などを改めて社会に問い直しています。

人が出してしまった海ごみから、また人の手を介してアート作品が生まれるように、世界では様々な事柄が起きては何事もなかったかのように忘れ去られていきます。何億年も前に生命体の始まりが誕生した海。そんな海をイメージした布に、変化の象徴としての蝶を羽ばたかせています。(大竹 寛子氏)

触れられる作品という親しみやすさで、子供から大人まで楽しんでいただける展示となりました。また、オーガンジー生地の蝶は1つ1つが刺繍で出来ていることや、刺繍の緻密さ、まるで本物の蝶が空間に羽ばたいているかのような演出に評価の声が相次ぎました。

 

向かい側の壁面には、当サイトで5月より販売を開始した刺繍アート「Butterfly Camouflage」と「Circulation」の8作品を展示。大きな窓から射し込む自然光が、見る角度や時間帯によって糸の光沢具合を変え、刺繍アートならではの特徴が活かされる展示となりました。作品の表情の変化を楽しむため、再度訪れてくださる来場者の方もいらっしゃり、刺繍アートの魅力を存分にお伝えできた展示となりました。

 

階段を上った先では、2年以上にわたる大竹氏との共同制作の過程のなかで生まれた試作品の数々を展示。未だかつてない刺繍アート創造のため生まれたこれらの軌跡に、来場者の皆様から驚きと賞賛の声をいただきました。

 

 

「アーティストの感性」と「刺繍」の融合によって、人々の生活を豊かに彩ることを約束する &T。


長年研鑽を積んだ日本画の伝統的な技法を基に新たな表現を展開する大竹氏の感性と、素材・技術へ挑戦するタジマのクラフトマンシップの交わりにより実現した本展示は、刺繍の魅力を伝え、そしてさらなる刺繍の可能性を感じられる展示会となりました。

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