【展示会レポート】大竹寛子現代日本画展 -Hideaway-

2024年4月24日(水)~29日(月)銀座三越にて開催された、大竹寛子現代日本画展 -Hideaway-に「Butterfly Camouflage」「Circulation」全8種を展示しました。

 

「Hideaway」=のんびりできる場所、ゆったりと心を落ち着かせる時間をテーマとした本展。自分と対話しながらゆっくりと鑑賞できるような作品を紹介。そのときの心情や感じ方によって描かれているものが違って見えてくることも。
岩絵具を用いた色鮮やかな作品、 日本画の箔を焼く手法を鏡に応用した作品など表現方法は様々。&Tは刺繍によって表現された8作品を展示。

 

多面的な思考をモチーフとした「Butterfly Camouflage」は、ヴィーガンレザーに刺繍を施した作品。1つの方向からだけでなく、様々な方向から鑑賞することでカモフラージュ柄の中に蝶や花が見えてきます。刺繍によって表現された蝶や花が、上品な質感を引き立たせていました。

 

Circulation」のモチーフは、自然界や現代社会における循環。循環の間の調和について考えられるよう思いが込められています。本展のテーマである“Hideaway”のとおり、刺繍の温かみを感じながら、調和について考えさせられる空間となっていました。

 

4月27日(土)に開催されたギャラリートークイベントでは、大竹氏による作品の解説・エピソードが紹介されました。来場者の方からは「Butterfly Camouflage」 「Circulation」について、作品のご感想だけでなく制作工程や技法についてもたくさんのご質問をいただきました。

 

日々の忙しさから距離を置いて、のんびりと過ごす。ゆったりとした時間の中で、作品を通して自分との対話を楽しめる。そのような展示会でした。

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